Bonanzaの時間制御は甘いのか?

http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/index.cgi?go_last=on&csa=http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/LATEST//2010/02/13/wdoor%2Bfloodgate-900-0%2BTAA5000%2Bshodan_human%2B20100213040003.csa
TAA5000はBona4.1.4
棋譜自体は時間切れにして負けに追い込んでいる
注意点として、
TAA5000は、時間管理が上手く行ってないことを
管理者自らが2chのスレでなんども報告している(将棋所を理由にされているがよく判らない)
これをbonanzaが時間管理が下手と勘違いしてはいけない。
GPSの金子さんが参考にしたほど、Bonanzaの時間管理は練り込まれているだし。


旅人さんがTAA5000を倒した棋譜
http://d.hatena.ne.jp/mkomiya/20100213/1266021553


まあ、TAA5000に関して言えば時間設定がおかしいのも理由にあると思います。しかし持ち時間15分切れ負けのような対局条件で時間をうまく使い切るのはBonanzaの時間制御アルゴリズム(→ http://www.sgtpepper.net/kaneko/diary/200902.html )ではちょっと難しいかなぁと。


また、Bonanzaの時間制御は私はかなり甘いと思います。一番大きな問題点は相手の残り時間を見ていないことです。(相手の残り時間をきちんと見ている将棋ソフトのほうが少ないのかも知れませんが) 人間の将棋の大会で相手の残り時間を考慮せずに指す有段者はいません。それは相手より多く残しておかないと千日手模様にされたときに切れ負けになるからです。実際、旅人さんの対局棋譜Bonanzaのその弱点をうまく突いた格好になっています。


結局のところ、コンピュータ将棋の思考時間の制御に関してはまだまだ改善の余地があると思いますよ。